2022年9月1日木曜日

【町田市立国際版画美術館】長谷川潔 1891-1980展―日常にひそむ神秘―【2022年9月25日まで】

町田市立国際版画美術館で開催中の展覧会
「長谷川潔 1891-1980展―日常にひそむ神秘―」を観てきました。

会期は、2022年7月16日(土)~9月25日(日)
観覧料は、一般800円、大・高生400円、中学生以下無料。
※詳細は町田市立国際版画美術館HPをご確認ください。


銅版画家の長谷川潔氏は、1910年代半ばに文芸同人雑誌「仮面」の版画家として創作活動を開始。1918年に渡仏して以来、パリを拠点に活動。日本には一度も帰国しなかったそうです。長谷川氏はパリの画壇で高く評価され、フランスでは文化勲章、日本では勲三等瑞宝章を授与されました。版画技法のひとつ、メゾチント(マニエール・ノワール)を復活させたことなどが有名。1950年代末~60年代末にかけて手掛けたマニエール・ノワールの静物画は、精神世界を小鳥、オブジェ、草花などの構成で表現しています。・・・今回の展示会でもその数々を観ることができます☆
また、長谷川氏が手掛けた仏訳「竹取物語」の挿絵頁も展覧会の目玉と思われます。
今回は、国際版画美術館にて2018年度に開催した展覧会をベースに、最初期から1970年代の作品を年代順に、そして関連作家の作品も展示。全体で165点の展示とのことです。

写真撮影可能な作品も多めです。

では、特に印象に残った作品などについて。

なんとなく今回の展覧会といえばコチラの作品☆という感じもします。
長谷川潔「時 静物画」 1969 メゾチント 
マニエール・ノワールの作品。
会場のキャプションボードによると・・・
描かれているオブジェにはそれぞれ異なる意味が与えられていて、
小鳥は長谷川氏自身、リングは人間の業績とその大きさ、砂時計は運動・はかなさ・時間、植物は生と死の象徴など。
人生の晩期を迎えた長谷川氏の、時間との葛藤や仕事への問いかけが象徴的に表現された作品とのことです。

他の展示されている1960年代のメゾチントの作品にも、小鳥さんや、オブジェ、植物で構成されているものがあります。確かどの小鳥さんも長谷川氏自身、だったような? 小鳥さんというチョイスも深い意味があるのでしょうが・・・・・・・・・なんかかわいい(*´▽`*) 
私、コチラの作品(↑)、どこかで観たことある気がするのですが・・・ネットとか他の媒体かナ? どこかの美術館かナ?

キツネさんがかわいくて。
長谷川潔「狐と葡萄(ラ・フォンテーヌ寓話)」1963 メゾチント

長谷川潔「横顔」1970 メゾチント

展示会の中盤では、エングレーヴィングの作品もたくさん展示されています。
長谷川潔「窓からの眺め」1941 エングレーヴィング
第二次世界大戦中に疎開した先、サルト県ヴェヌヴェルを描いた作品。
・・・惹かれる構図。頭の中で色付けして、実際の景色を想像してみたり(^^)

あと、写真撮影は不可でしたが、とても惹かれた作品があります。
それは長谷川潔氏の「オランジュと葡萄」(1932 メゾチント)
お皿の上にオレンジと葡萄、そのとなりに表面にカットの装飾が施されているようなグラスと、その手前に葡萄、という作品。
力強くもあり、かわいい雰囲気があって好きです。

ミュージアムショップには、
長谷川潔氏に関する本や、作品のポストカード、そして今回の企画展ポスターが販売されてました。
販売されているのはコチラのポスターです。税込み500円\( 'ω')/
私、展覧会のポスターがスキ(*´▽`*)  買って帰りました。B2のポスターフレームに入りマス。

・・・町田市立国際版画美術館の展覧会を通して、版画に対する興味が高まってマス(*´▽`*)

【町田市立国際版画美術館】
所在地 東京都町田市原町田4-28-1
(小田急・JR「町田」駅から徒歩15分ぐらい)

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