「神奈川県立津久井湖城山公園」は、
戦国時代の山城「津久井城」跡の城山と、城山ダム両岸一帯に広がる公園。
かなり広い!
特に国道413号南側は山の地形で、津久井城中心であった城山山頂へ行くには、ちょっとしたハイキングです。
なので、歩きやすい靴はもちろんのこと、服装など、山登りを意識した準備をしておくと安心です。
なお、山のふもと?には遊具広場があったり、
413号北側の「花の苑地」は険しい地形ではなく、ガーデンテラスや産直があったりして、
気軽にくつろげるエリアもありマス。
→◆「津久井湖畔で地場産野菜・雑貨などお買いもの 津久井湖観光センター 花の苑地 県立津久井湖城山公園」(2019年10月8日付)
https://fuwarimeguri.blogspot.com/2019/10/blog-post_93.html「津久井湖戦国BBQ場」(名前がナイスですね!)があるのは花の苑地のほうです。
今回我が家が行ってきたのは、津久井城跡のある城山のほうです(2022年6月下旬の訪問)。
「根小屋地区」という城山の南裾に広がるエリアのエントランス。
【神奈川県立津久井湖城山公園】
所在地 神奈川県相模原市緑区根小屋162
無料駐車場アリ。
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エントランスを入ってスグのところにパークセンター。
管理事務所兼展示施設です。
園内の動植物や歴史に関する資料展示、パンフレットの配布などがあります。
中の様子を少し。
広めの印象
津久井城の出土遺物
ムササビが居るンだ!
個人的にはとても気になったコチラ。
津久井地域の伝統工芸品である「組みひも」を作る体験ができる☆彡
一人1回まで、長さは1回30㎝ぐらいで、無料ヽ(゚Д゚)ノ!
ストラップの作成キットは100円。
機械のハンドルを左回りにまわして作るらしいです。
やってみたかったのだけど、時間の都合上・・・今度は是非!
なかなかできない体験だと思うンですよね。
今日と昨日の見たよ!情報。来園者が書き込むのかナ??
では園内散策スタート。
大型すべり台!
そのほか、複合遊具がある「四季の広場」は、さほど山を登らずとも、到着。
既にそこそこ高台
”なかよくあそぼ”
近所ではアジサイの花はほとんど見ごろを過ぎていたけど、
やはりこのあたりは標高がそこそこありそうだから、まだキレイに咲いていたのかナ?
ボードウォークというか橋でしょうか。
谷に架かってます。橋の上からは、斜面に生える背の高い木々がずらり
「コツコツ何の音?」
アカゲラはキツツキの仲間なンだね。
コツコツ音、是非聞いてみたい☆
なお、このようにところどころ、公園の自然や歴史を紹介するプレートが設置されてるョ。
おお~~ ムササビの紹介も☆
まずは園内西側にある展望デッキへ。
「ヤマビル対策塩」などが置いてある。
”公園”と名前につく場所でも、ヒルとか、ヘビとかいった生物に気をつけねばなのが、神奈川県内の緑豊かな公園の特徴ですよね。
津久井湖側に来ました。
展望デッキ
そばには、一句詠んだ際のポスト
実は展望デッキはそこまで眺望がよくなかった。
展望デッキまでの道のりのほうが津久井湖がまだ見えやすかったかナ。
なお、津久井湖は城山ダムのダム湖。
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ということで歩いてきた道を少し引き返して、
城山の山頂を目指しました。
山頂へ目指すには複数ルートがあります。
ルートによって、距離や険しさが異なるようです。
たとえばコチラの道(写真↑)は、いかにも険しそうだったので、やめておきました。
立派なボードウォークが見える。
「根小屋周遊園路」という道だと思いマス。
城山南側を一望できる場所(展望広場)に来ました。
現地の案内板によると、
ここから見える風景は「金原」(かなはら)と呼ばれる場所。
そして
左側にある山のあたりにあるのが「三増峠」(みませとうげ)。
永禄12(1569)年、武田信玄が小田原城を攻めた帰り、追ってきた北条氏とこの近くで戦いました(三増峠の戦い)。津久井城はその時戦闘には加わりませんでした。
その時武田信玄が通ったとされる「信玄道」、必勝を祈願した「富士塚」などが
金原一帯には残されているとのこと。
・・・「三増」って気になる地名だナァと思ってたンですよね。交差点名にもありますよネ。
下に広がるのは、
「馬場」(ばば)と呼ばれる場所。
馬場の下にある広くて平らなところは「御屋敷」(おやしき)と言われ、津久井城主内藤氏が住んでいたとされる曲輪(くるわ)。
発掘された遺構は、壊さないように大切に保存して埋め戻してあるとのことです。
この見晴らしの良い場所から少し東へ行ったところに
「城坂」という城山を登るルートがあります。
ここから山頂を目指しました。
途中で「女坂」(なだらかで長い)と「男坂」(やや急で短い)に分かれますが、
オススメは男坂のほうだったので、男坂にしました。
ともかく・・・登りは、結構キッツー(;´Д`)!!でした。
こんなに息継ぎを激しくしたのは久ブリでw(ド典型な運動不足人間なのです)。
けど、身体中血が駆け巡った感じがして、頂上到着時は爽快な疲労感を覚えました。
とはいえども、この登山口?から山頂までは、グーグルマップで検索すると徒歩で片道8分ぐらいとなってますが、それ以上の激しさを私は感じました(;'∀') 下りはラクでしたネー
なお、足元が悪い箇所が結構あるので、注意して上り下りしてくださいね。
はじめっから、そこそこな傾斜なのです。
根っこが階段の段みたいでもあるけど、足をとられないようにご注意を。
イノシシか~
「太鼓曲輪」
現地の案内板によると、
このあたりに「堀切」(ほりきり)と「引橋」(ひきはし)があったンだって。
堀切は尾根伝いに攻めてくる敵を防ぐため、尾根を逆台形状に大きく掘り込んだもの。
平時は木橋が架けられていますが、戦となると橋を引いたり落としたりして敵を防ぎました。津久井城では山頂の尾根に三か所の堀切があるとのことです。
そしてとうとう・・・
津久井城がある城山は標高375m
「本城曲輪」は津久井城の中心。
コチラの案内板(写真↑)によると・・・
津久井城があるのは、北方に武蔵国、西方に甲斐国に接する相模国の北西部。
八王子から厚木・伊勢原、古代東海道を結ぶ八王子道と、
江戸方面から多摩丘陵を通り、津久井地域を東西に横断し甲州街道に達する津久井往還に近く、
古来重要な水運のルートだった相模川が眼前を流れていることなどから、交通の要衝の地でもありました。
津久井地域は、豊かな山林資源から、経済的に重要な地域としても認識されていました。
よって、中世の早い時期から政治・経済・軍事上の要衝で、利害が対立する勢力のせめぎあいの場でもありました。
津久井城の築城は、鎌倉時代三浦半島一帯に勢力を誇っていた三浦氏の一族、津久井氏によると伝えられています。
戦国時代、小田原城が本城の北条氏は16世紀中ごろまでには、相模・武蔵を領国とする戦国大名に発展。当時の津久井地域は甲斐国境に近く、領国経営上重視されており、津久井城(城主内藤氏)は有力支城のひとつとして重要な役割を果たしていました。現在残っている遺構は16世紀に北条氏が整備したもの。
天正18(1590)年、豊臣秀吉の小田原攻めの際、北条方の関東の諸城も前後して落城。津久井城は徳川勢の本多忠勝、平岩親吉ら12000人の軍勢に攻められて開城。城の南に広がる金原地区には、前陣場、奥陣場、勝どき畑、首塚など、戦に関連すると考えられる地名が残っています。
・・・勝どき畑ってどこなンだろ??
津久井城は「根小屋式山城」なンだって。
根小屋って他の地域でも聞く言葉だナァ~と思ってたのですが・・・
これも案内板によると・・・
城は置かれている地勢によって、山城、丘城、平山城、平城があり、独立した山に築かれたものが山城。
通常、山城は平地の面積が狭いため、城主の館や家臣の屋敷などを山麓に置きました。これが根小屋であり、山麓に根小屋を備えた山城のことを根小屋式山城といいます。
・・・そっか!だから、先ほどの眺めがよい場所付近に御屋敷があったンだ?!
「築井古城記」
山頂より津久井湖ビュー
なお、少し降りたところにはベンチ、そして遠鏡(今も利用できるのかはチェックしてません)。
近くまで行ってみました。
そこで気づいたもの。
このレール、もしかして農業用モノレールなのでは?? (*´▽`*)
登ってきたルートをそのまま戻っていき、
展望広場前の御屋敷跡に到着。
御屋敷跡
このアトは、ずっと根小屋周遊園路を歩いて、山麓を下っていきます。
それはそこそこ距離のある、立派なボードウォークで、カンドーのため息が出ちゃいました。
「ツタウルシ」の警告。触れるとかぶれてしまう危険性がありま。
このように、園内に存在する危ない植物や動物に関する掲示も所々にあるので、
ご確認を。
コチラもこの公園に限らずですが、マムシに注意です。
雑木林の更新作業中なンですね。
あのあたりも作業現場かしら。
城山はかなり大規模な公園です。ココの樹木の維持管理はとても大変だと思います。
特に、このボードウォークの辺りは美しく整備されていて・・・ホント、すごいなあ。
ボードウォーク沿いでちょくちょく見かける竹ボウキは、
エクササイズにも使える?!ホウキのようです。
そしてずっと下っていくと・・・
やっぱりそうだった!
農業用モノレールなンですね。
都市計画事業の案内板
そして、まもなくパークセンター前の一帯にさしかかったところ。
「城板橋」。そして「牢屋の沢」・・・
牢屋があったといわれる沢です(((((((;´д`)))))))
あまり水量がないタイミングのようでした
パークセンター付近の立派な藤棚をくぐって、公園を去りました。
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